南場智子はなぜマッキンゼーからDeNAへ?「コンサルには行かない」発言の真意と、向く人・向かない人

11〜16分

リード

「コンサルに行くべきか」を考えるとき、よく名前が挙がるのが南場智子さんです。DeNAのファウンダーで、元マッキンゼーの“エース”と呼ばれた人。その南場さんが「もう一度若い頃に戻るなら、コンサルには行かない」という趣旨の発言をして、話題になりました。

本記事は公開情報と各メディアの報道をもとにした整理です。南場さんの発言は、インタビューで語られたものとして紹介されている範囲で引用し、私自身の見解は「私見」と明示します。

この記事でわかること

  • 南場智子がマッキンゼーで得たもの
  • DeNAで何を発揮し、何を成し遂げたか
  • 「コンサルには行かない」発言の真意
  • そこから考える、コンサルに向く人・向かない人(私見)

南場智子とは? マッキンゼーに入るまで

南場さんがマッキンゼーを受けたのは1986年の就活。先輩に誘われ、受けたのはマッキンゼーとBCGの2社だけだったと語っています。男女雇用機会均等法の施行前で、女性ががむしゃらに働ける場所は外資か役人くらい。男女差なく働けそうだ、というのが決め手だったと伝えられています。当時の環境で外資トップファームを選び、やがてパートナーにまで上り詰めた。そこに至るだけでも、相当な実力と胆力です。

マッキンゼーで何を得たか

南場さんがマッキンゼーでの最大の収穫として挙げるのが「とことん仕事をする姿勢」だと語っています。納得がいくまで修正し、手間を惜しまず詰める習慣です。途中、仕事がうまくいかず逃げるようにハーバードMBAへ留学した時期や、弱みを見せて周囲に助けてもらったことで成果が出るようになった、というエピソードも紹介されています。

一方で「起業に直接は役立たなかった」「実行者として意思決定する胆力は、コンサルでは学べなかった」とも振り返っています。ここが、のちの発言につながる伏線です。

DeNAで何を発揮し、何を成し遂げたか

1999年、南場さんはアドバイザーではなく“doer(実行者)”として事業を手がけたいと、DeNAを創業します。ネット事業から始まり、モバイルゲーム(Mobage)で急成長。のちに横浜DeNAベイスターズのオーナー企業にもなり、一代で上場企業グループを築きました。

マッキンゼーで培った「とことんやる姿勢」は土台になった一方、実業では論理だけでは足りず、実行者としての別の力が必要だった。これが本人の述懐です。コンサルで得たものと、実業で足りなかったもの。その両方を、身をもって知っている人だということです。

「コンサルには行かない」発言の真意

話題になったのは「もし若い頃に戻れるなら、コンサルには行かない」という趣旨の発言です。理由として語られているのは、コンサルで身についた「クセ」が、実業ではむしろ足かせになる、という点でした。

ロジックや理屈が先に立つ。賢く頼りになる人だと思われなきゃ、という意識。背伸びをしたり、相手を感心させようとしたり、知ったかぶりをする癖。こうした“実業家には不要な水”を入れ替えるのに、いまも苦労している、と語ったと伝えられています。さきに触れた「実行者としての胆力が身につかない」という話とあわせて読むと、要は「コンサルのクセは、事業をやる人には邪魔になりうる」というメッセージです。

これらの発言は、インタビュー(新卒社員による対談動画など)で語られたものとして、各メディア(NewsPicks、noteなど)で紹介されているものです。表現や年齢の表記(21歳/22歳など)は媒体により差があります。本記事はその趣旨をまとめたもので、一字一句の正確な引用ではありません。

ここから考える:こういう人は、そもそもコンサルに向かないかもしれない(私見)

ここからは私見です。南場さんの話を踏まえると、次のようなタイプは、コンサルから入るとクセを抜くのに苦労するかもしれません。

  • 最初から実業・起業で“実行者”になりたい人
  • 背伸びや知ったかぶりが癖になりやすい、と自覚がある人
  • ロジック偏重で、現場の手触りを失いたくない人

こういう人は、最初から事業会社でdoerをやるほうが、素直に伸びる可能性があります。南場さんの言葉は、その見極めのヒントになります。

一方で、私は「3年のコンサルは誰にとってもいい経験」だと思う(私見)

ただ、私はコンサルを全否定しません。むしろ、3年くらいコンサルを経験することは、思考の型・仕事の進め方・修羅場耐性を身につける意味で、誰にとっても良い経験だと考えています。南場さんの言う「とことんやる姿勢」も、ここで身につくものです。

問題は、クセそのものより“居座ること”のほうです。コンサルの価値は「卒業前提の武器」。だからこそ私は、居座るべきではない、と思っています。とくに、パートナーを目指せない(あるいは目指す気がない)なら、早めに出て実業や次のキャリアへ移るべき、というのが私の意見です。背伸びのクセも、短期で出れば抜きやすい。長くいるほど、抜けにくくなります。

まとめ:卒業前提で入り、パートナーに進まないなら次へ

南場さんの「コンサルには行かない」は、コンサル否定というより、「実業家にはコンサルのクセが足かせになる」という一次体験です。コンサルには向く人・向かない人があり、入るなら卒業前提で3年。パートナーに進まないなら、さっさと次へ。これが、南場さんの話と私の経験から言える、現実的な見方です。

本記事の南場氏の発言は各媒体の紹介に基づく引用で、文脈や表現は媒体により異なります。私見は私個人の見解であり、特定のキャリア選択を勧めるものではありません。

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