インフラPM/PMOと、折れないキャリア|管理・トラブル対応・資格・生成AI活用

9〜14分

リード

この記事は、NEC時代のITインフラ知識の全て(全体マップ)の詳細編、「PM/PMOと、折れないキャリア」です。技術を「完遂」につなげる管理の勘所と、続けるための土台づくりを、あくまで一例として書きます。

PMの勘所:計画・管理・実行

  • 計画:タスクを分解できる人が、計画に加わる必要がある。と言いつつ、段階的詳細化(PMBOK観点)も必須。WBSは、自分で最適なフォーマットを持っておく。
  • 管理:管理ルーチンを決め、異常値を定義する(何をどこで確認して異常を検知するか)。変更管理のフローはお客様の感度に合わせる。方法より先に、考え方と目的を共有しておくことが大事。
  • 実行:実行メンバーのスキルレベルを把握し、放置するところと監視するところを決める。自分で抱え込まず、人に振れるタスクは振る。

トラブル対応:抱え込まない

  • トラブルが発生したと思ったら、発生時刻と経緯を正しく記録する。
  • 迅速に共有する。第一報はすぐ連絡し、必要な判断は上司に仰ぐ。抱え込まない。
  • 対応がイメージできないなら、自分の判断で対応しない。

生成AIの活用

  • プロンプト作成、Excelのマクロや数式、サーバのログ解析も、承諾が取れれば任せると面白い。
  • ただし、お客様との会話を議事録にするのは要確認。録音も承諾を得ないとダメ。

資格戦略:コレクターにならない

  • 情報処理試験は、基本情報以上を必ず取る。高度も1つは欲しい(ITパスやセキュマネだと物足りない)。
  • ベンダー資格は強い。クラウド資格は1つは欲しい(AWSのSAや各クラウドのAdministrator級)。
  • セキュリティは情報処理安全確保支援士やCISSPがあると、めっちゃ強い。プロジェクト管理系も必須。
  • ただし、資格コレクターにならないこと。戦略的に、最低限必要なものをサラッと取る。コレクターになるなら、その分野の第一人者になる(実務含め)くらいの覚悟がなければ無意味。

社会的人間性:技術を支える「人間としてのOS」

  • コミュニケーション:対人スキル(空気を読む・相手の気持ちを考える)と、技術スキル(テクニカルな話を素人に伝える言語化力)の両面を鍛える。とにかく客先に行き、メールを書きまくるしかない。
  • 自己管理:ToDo・スケジュール管理をどうするか。ちょっと話したことを書くタスクリストとリマインドがあるか。歳と共に忘れっぽくなる前提で仕組みを作る。計画はお客様とも共有する。
  • チーム形成:採用・教育・工数確保。「自分がやった方が早い」を我慢する。
  • メンタル・健康管理:体調不良で休むインフラエンジニアはリスク。特に保守・常駐契約がある場合は、体調を崩さない工夫か、代替要員・連絡フローの明確化を。自分自身も、お客様のインフラの一部と心得る。

製品部門・サポートとの付き合い方

相手も人であることを心得る。世間は狭いので、良い関係を築いておかないと、ゆくゆく雑な対応をされることもあります。ただし「この日には途中経過をください」というコミュニケーションはすべきです。

一方で「この日までに最終回答を」という無理強いはしない。どうしても急ぐなら、サポート部門と知り合いの役職者から依頼するなど、政治的な動きができるようになるしかありません。

現場のリアル:数字の裏にある話

トラブル対応は、「第一報の速さ」がすべて。私のやり方は、まず応急処置をして、できたら関係者に第一報。ここまでで15分くらいです。あとは、状況が変わるたびに関係者へメールをばら撒く。第一報が早いと、人が集まってくるのも早く、結果として、最終的な対処完了も早くなります。

ある区役所で、CAサーバを停止したらネットワーク障害が起きたことがありました(停止自体は、自分のチームの判断でした)。それでも30分以内に復旧を完了させ、副区長からお礼の言葉をいただいた。この件が大きく、最終的にNECからも貢献賞で表彰されました。

資格は「掛け合わせ」で効く。3年目にPMPを取ったのは大きかったです。ちなみにPMPは、1回目の受験では不合格でした。ただ、ちょうどPMBOK改版の直後で、問題文の翻訳に不備があり、無料で再受験が認められた。それで、無事に合格できました。

ほかにも、昇格のために情報処理安全確保支援士を取り、リスキルを目指してマーケティング実務検定も取得しました。振り返ると、PM×セキュリティの掛け合わせは、かなり強かった。インフラ系は希少性こそ高いものの、案件は意外と少ない。だからこそ、どの領域を掛け合わせるかの選び方が、効いてきます。

適応障害を越えて、学んだこと。いちばんは、しっかり人を使うこと。そして、自分が抜けても現場は回り続ける、と知ったことです。プレイングマネージャーは、どうしても疲弊しやすい。抱え込まないことは、キャリアを長く続けるうえでの、大事な技術だと思っています。

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