コンサル73社 平均年収ランキング【現役が出典付きで比較】

21〜32分

リード

「コンサルって、実際どれくらいもらえるの?」。転職を考えるとき、いちばん気になるのに、いちばん情報がバラバラなのが年収だと思います。サイトによって数字が違うし、そもそも何を根拠にした数字なのかが書いていないことも多い。そこでこの記事では、主要なコンサル・シンクタンク・FAS73社の平均年収を、できるだけ出典をはっきりさせた形で、一枚のランキングに並べてみました。あくまで公開データをもとにしたひとつの目安ですが、各社の「だいたいの水準」をつかむ入口として使ってもらえたらと思います。

先に、数字の“出どころ”を正直に

はじめに、いちばん大事なところを書いておきます。この記事の年収は、大きく2種類あります。ひとつは有価証券報告書(有報)の平均年間給与。これは上場企業が法律で開示している数字で、全社員の平均・賞与込みなので、いちばん硬い数字です。もうひとつはOpenWorkなどの推定年収。これは社員のクチコミ回答を集計したもので、回答者が少ないファームだと数字が上下に振れやすい、という性質があります。

だから、有報の数字とOpenWorkの推定を単純に横並びで比べるのは、本当はちょっと乱暴です。表には「データ種別」の列を用意して、どちらの数字か・出典はどこかが分かるようにしてあります。順位そのものより、「このファームはこのくらいの帯なんだな」という目安として見てもらうのが、いちばん誠実な使い方だと思います。

読むときの注意(3つ)。① 戦略系(マッキンゼー等)は職位差・個人差がとても大きく、平均より上も下も広く出ます。② デロイトやPwC、EY、アクセンチュアなどの数字は、戦略部門だけでなく非戦略職も含んだ「全社平均」なので、戦略部門の実態はこれより高いのが普通です。③ M&A・FAS系は業績連動の賞与が大きく、年によって数百万円単位で変動します。数字はすべて調査時点のもので、今後変わりえます。

コンサル73社 平均年収ランキング

平均年収の高い順に並べています。「データ種別」のリンクから、それぞれの出典(有報・OpenWork・転職媒体)を確認できます。

順位ファーム平均年収データ種別(出典)分類ひとこと
1M&Aキャピタルパートナーズ2277万円有報FAS/M&A上場(6080)有報24/9期
2グロービング2064万円OW推定戦略系母数40と少なく上振れ注意
3ボストン コンサルティング グループ1613万円OW推定戦略系
4ストライク1521万円有報FAS/M&A上場(6196)有報25/9期
5フーリハン・ローキー(旧GCA)1508万円OW推定FAS/M&A
6ガートナージャパン1484万円OW推定IT・シンクタンク外資・非上場
7マッキンゼー・アンド・カンパニー1439万円OW推定戦略系
8ベイン・アンド・カンパニー1424万円OW推定戦略系
9A.T. カーニー1421万円OW推定戦略系
10ベイカレント1349万円有報総合・国内系上場(6532)
11野村総合研究所(NRI)1322万円有報IT・シンクタンク上場(4307)有報25/3期
12ローランド・ベルガー1289万円OW推定戦略系
13ドリームインキュベータ1274万円有報戦略系上場(4310)
14日本M&Aセンター1271万円有報FAS/M&A上場(2127)有報25/3期・事業会社ベース
15フロンティア・マネジメント1258万円有報FAS/M&A上場(7038)
16アーサー・D・リトル1248万円OW推定戦略系回答母数少なめ
17クニエ(現フォーティエンス)1224万円OW推定総合・国内系母数182
18シグマクシス1208万円有報総合・国内系上場HD(6088)有報25/3期
19KPMG FAS1185万円OW推定FAS/M&A
20電通総研(旧ISID)1123万円有報IT・シンクタンク上場(4812)有報24/12期
21経営共創基盤(IGPI)1110万円OW推定戦略系
22ライズ・コンサルティング・グループ1107万円有報総合・国内系上場(9168)
23日本能率協会コンサルティング(JMAC)1102万円OW推定総合・国内系母数少なめ・シニア中心で高め
24PwCアドバイザリー1090万円OW推定FAS/M&A
25三菱総合研究所1082万円有報IT・シンクタンク上場(3636)有報25/9期
26コーン・フェリー・ジャパン1065万円OW推定組織人事母数少なめ
27Ridgelinez1042万円OW推定IT・シンクタンク富士通系・非上場
28YCP(YCP Japan)1017万円OW推定FAS/M&A母数32と少なめ
29PwCコンサルティング(Strategy&含む)1010万円OW推定総合・国内系Strategy&(戦略)含む全社平均
30ピー・アンド・イー・ディレクションズ970万円OW推定総合・国内系母数少なめ
31NTTデータ経営研究所966万円OW推定IT・シンクタンクNTTデータ系・非上場
32KPMGコンサルティング954万円OW推定総合・国内系
33山田コンサルティンググループ949万円有報FAS/M&A上場(4792)有報25/3期
34デロイト トーマツ(コンサル/モニター デロイト)943万円OW推定総合・国内系戦略部門含む全社平均
35デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー943万円媒体推定FAS/M&AOpenWorkは統合で掲載停止
36日鉄ソリューションズ(NSSOL)936万円有報IT・シンクタンク上場(2327)
37エスネットワークス926万円有報FAS/M&A上場(5867)
38マーサージャパン926万円OW推定組織人事母数少なめ
39EYストラテジー・アンド・コンサルティング918万円OW推定総合・国内系EYパルテノン(戦略)含む全社平均
40日本IBM911万円媒体推定IT・シンクタンク外資・非上場で有報なし
41ウルシステムズ(現ULSコンサルティング)896万円OW推定IT・シンクタンク持株ULSグループ(3798)有報は少人数で748万
42アクセンチュア875万円OW推定総合・国内系回答母数は業界最大級
43三菱UFJリサーチ&コンサルティング(MURC)873万円OW推定IT・シンクタンクMUFG系・非上場
44BIPROGY(旧日本ユニシス)846万円有報IT・シンクタンク上場(8056)有報25/3期
45アビームコンサルティング836万円OW推定総合・国内系
46リクルートマネジメントソリューションズ829万円OW推定組織人事非上場
47スカイライトコンサルティング811万円OW推定総合・国内系母数60と小さめ
48TIS807万円有報IT・シンクタンク上場(3626)事業会社有報
49キャップジェミニ801万円媒体推定IT・シンクタンク外資・非上場
50フューチャー795万円有報総合・国内系上場HD(4722)有報
51アバナード791万円OW推定IT・シンクタンクアクセンチュア×MS系JV・非上場
52SCSK788万円有報IT・シンクタンク上場(9719)有報25/3期
53レイヤーズ・コンサルティング771万円OW推定総合・国内系
54タナベコンサルティンググループ760万円有報総合・国内系上場(9644)持株ベース
55チェンジホールディングス749万円有報総合・国内系上場(3962)
56Dirbato(ディルバート)734万円OW推定総合・国内系非上場
57日本経済研究所729万円OW推定IT・シンクタンクDBJ系・母数極少で参考値
58日本総合研究所709万円OW推定IT・シンクタンクSMBC系・非上場で有報なし
59ビジネスブレイン太田昭和(BBS)707万円有報FAS/M&A上場(9658)有報25/3期
60リブ・コンサルティング705万円OW推定総合・国内系
61マネジメントソリューションズ(MSOL)702万円有報総合・国内系上場(7033)
62識学688万円有報総合・国内系上場(7049)
63ノースサンド684万円OW推定総合・国内系非上場
64エル・ティー・エス(LTS)671万円有報IT・シンクタンク上場(6560)
65リンクアンドモチベーション671万円有報組織人事上場(2170)
66船井総合研究所669万円有報総合・国内系上場HD(9757)持株ベース
67電通デジタル668万円OW推定IT・シンクタンクデジタルマーケ系・非上場
68ビービット627万円OW推定IT・シンクタンクUX系・非上場
69日本経営621万円OW推定総合・国内系医療・ヘルスケア系
70AGSコンサルティング584万円OW推定FAS/M&A非上場
71グローウィン・パートナーズ553万円OW推定FAS/M&A上場(9594)だが有報年収は未確認
72ネットイヤーグループ542万円OW推定IT・シンクタンクNTTデータ系・デジタル
73クロスキャット524万円有報IT・シンクタンク上場(2307)

ランキングから見える、5つのポイント

1. 最上位はM&A・FAS系と、少数精鋭の戦略系

トップに立つのは、M&AキャピタルパートナーズのようなFAS/M&A系です。ここは有報ベースでも2,000万円超と別格ですが、成功報酬・業績連動の色が濃く、年によって大きく振れるのが特徴。次いでグロービングのような新興戦略ファームや、BCG・マッキンゼー・ベインといった外資戦略系が続きます。ただしグロービングなど回答母数の小さいファームは、推定年収が上振れして見えている可能性がある点は、割り引いて読んだほうがいいと思います。

2. 「上場×有報」の日系は、数字が硬い

ベイカレント(1,349万円)や野村総合研究所(1,322万円)、シグマクシス(1,208万円)、電通総研(1,123万円)あたりは、上場企業の有報ベースなので数字の信頼度が高いゾーンです。外資のような「20代で一気に」という尖り方は少ない代わりに、数字が読みやすく、再現性が高いのが日系上場コンサルの良さだと思います。

3. BIG4・大手総合の数字には「全社平均のワナ」がある

デロイト トーマツ、PwCコンサルティング、EYストラテジー・アンド・コンサルティング、アクセンチュアなどは、表の数字だけ見ると意外と控えめに見えます。これは戦略・IT・バックオフィスまで含んだ全社平均だからで、戦略部門(Strategy&やモニター デロイト、EYパルテノン等)の実態は、この数字よりかなり上です。逆に言えば、平均が実態を低く見せている典型例です。

4. 非上場の外資・BIG4は、そもそも「正解の数字」が公開されていない

マッキンゼーやBCG、ベインといった外資戦略系、そしてBIG4の多くは非上場(合同会社など)で有報がありません。つまり、どのサイトの数字も突き詰めればクチコミ推定です。この記事でもそこは正直にOpenWork推定として出しています。「有報の数字だけが真実」というより、種別を見て信頼度を測るのが現実的です。

5. 年収と「働きやすさ・満足度」は、別物

最後に。年収が高い=満足度が高い、ではありません。むしろ高年収ファームほど求められる水準も高く、消耗も大きい。年収の裏側にある「社員の満足度」は、OpenWorkの総合評価スコアで並べた別記事にまとめました。年収ランキングと合わせて見ると、各社の輪郭がかなり立体的になると思います。

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