コンサルに転職して、いちばん変わった価値観|「それ、何のためにやるんだっけ?」

7〜11分

リード

SIerからコンサルに転職して、変わったものはたくさんあります。年収、働き方、時間の使い方。でも、いちばん大きく変わったのは、「ものの考え方」そのものでした。そしてその中でも、ダントツで変わった価値観が、ひとつあります。

いちばん変わったのは、「それ、何のためにやるんだっけ?」という目的意識

コンサルの現場では、何をするにも、常に「目的」に立ち返ります。「その作業、そもそも何のため?」「この資料は、誰の何を動かすため?」。手段が目的化していないかを、いつも問われます。

SIer時代の自分は、正直「与えられたことを、きちんとやり切る」ことに意識が向いていました。でも今は、動き出す前に、「それ、何のためにやるんだっけ?」と問う癖がつきました。これが、私がコンサルに入っていちばん変わった価値観です。

この問いは、想像以上に強力です。目的が曖昧なタスクは、そもそもやらなくていいことも多い。目的から逆算すると、やることも、やらないことも、驚くほどクリアになります。

目的意識が、他の価値観も変えていった

「目的から考える」癖がつくと、芋づる式に他の価値観も変わりました。

  • 「与えられた仕事をこなす」から「自分から課題を見つけて動く」へ。目的が見えると、指示を待たずに動けるようになります。
  • 「頑張り=根性」から「解決=仕組みと打ち手」へ。目的に対して、気合いではなく具体的な打ち手で近づく。
  • 「量をこなす」から「捨てて、絞る」へ。目的に効かないものは、思い切って捨てる(思考整理の記事)。

そして根っこにあるのは、「環境のせいにせず、自分で選び、自分で動く」という感覚です。この土台については、価値観の原点になった1冊や、「自分で稼ぐ力」の話でも触れています。

でも、「面白そう」で動く感覚も、忘れずにいたい

ここは、自戒を込めて正直に書きます。

目的や合理で動けるようになった一方で、私は「面白そう」という感覚だけで動くことが、少なくなりました。何かに面白そうと感じても、すぐに「でも、それって何のため?」「コスパは?」「意味は?」「効果は?」と、「コンサル思考」がブレーキをかけてくるんです。飛びつく前に、つい合理で立ち止まってしまう。

でも、その「面白そう」という衝動こそ、人生を動かす大事なエンジンだと思っています。だから最近は、こう折り合いをつけるようにしています。ブレーキ(=コンサル思考)を、無視もしないし、盲信もしない。まず、「自分は何を面白そうと感じたのか」を、しっかり言語化する。そのうえで、それでも本当に面白そうなら、飛びつく。「何のため?」という強力なブレーキと、「面白そう」というアクセル。その両方を効かせながら進みたい。これが、今の私の自戒であり、これからの課題です。

そして、これがいちばんの自戒です。人の「面白そう」に、ブレーキをかけるようなアドバイスをしない。「それ、何のため?」「コスパは?」と、相手のワクワクを先回りして削いでしまう。コンサル的な思考に慣れた人ほど、これを無意識にやってしまいがちだと感じます。自分の「面白そう」を大事にするのと同じくらい、人の「面白そう」も、つぶさずにいたい

まとめ

コンサルに入っていちばん変わったのは、「それ、何のためにやるんだっけ?」という目的意識でした。これは間違いなく、仕事も人生も前に進める力になっています。ただ、目的だけでなく「面白そう」も大事に。そのバランスを取りながら、キャリアを選んでいけたらと思っています。

もし今、「自分は何のために働いているんだろう」と立ち止まっているなら、それはむしろ、価値観が変わろうとしている、良いサインかもしれません。

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