コンサルの現場で、AIは実際どう使われているのか?現役がリアルを話します

8〜13分

リード

「生成AIで、コンサルの仕事はなくなるんじゃないか」。最近よく聞く話です。でも、私の実感は少し違います。問題は「なくなる」かどうかではなく、「AIが使えて当たり前」の時代に、使いこなす側になるか、AIに使われる側になるか。今は、その分水嶺に立っていると思っています。

この記事では、現役コンサルとして、現場でAIが実際どう使われているかを、正直に話します。

※ 守秘の都合上、具体的なクライアント名・案件・社外秘のツールには触れません。生成AI一般の使い方としてお読みください。

現場のリアル:AI感度で、はっきり二極化している

「現場でAIは使われているの?」と聞かれると、正直「うーん」というのが本音です。実際には、AI感度が高い人と低い人で、はっきり分かれています。使い方も人によってバラバラ。よく見るのは、パワポを生成してくれる系のAIを使っている人です。

正直に言うと、私自身はパワポに関しては「自分で作ったほうがいいものになる」と思ってしまうタイプで、「ここをAIに頼りきったら、コンサルの意味が薄れるのでは?」とさえ思ってしまいます。

ただ、「叩き台」としては本当に優秀。ゼロから作るより、たたきをAIに出してもらって磨く、という使い方なら、確かに速いです。

私がAIを使うのは、「頭を使う時間」を減らしたいところ

私自身がAIを使うのは、情報の整理と調査を同時にやりたいときです。正直、自分の頭を使う時間は極力減らして、その分を「判断」に回したいんです(これこそコンサル向いてないかもしれませんが、笑)。あと、Excelの数式を作るような作業は、完全にAI頼りですね。

それでも、人にしか任せられないのは「判断」

案出しや整理は、AIに任せていい。でも、判断だけは人がやらないとダメだと思っています。プロンプト次第でAIにいい判断をさせる余地はあるんですが、最後に責任を持って決めるのは人。クライアントに「これ、誰が判断したの?」と聞かれて「AIです」と答えたら、クビになります。

もう一つ。情報の裏取りは、まだAIは苦手です。「これ、嘘かもしれないな」と感じたときは、結局自分でちゃんと一次情報を探しに行かないといけない。この「検証する力」は、上の「判断」と並んで、人の価値が残るところだと思います。

「AIが使えて当たり前」の時代、分水嶺に立っている

だから私は、「AIを使える人が強い」というより、もっと手前の話だと思っています。AIが使えて当たり前の時代が、すぐそこまで来ている。そのとき、使いこなす側になるか、AIに使われる側になるか。今はその分水嶺です。もはや、強い・弱いという次元の話ではないと感じています。

特に、定型的な作業ほど、AIの得意分野です。たとえばコードを書くような作業は、AIのほうが速くて正確な場面も増えていくでしょう。そして、これはエンジニアに限った話ではありません。

コンサルでも同じで、「PMOしかできない」「パワポを作るのが得意なだけ」「情報の整理や引用が得意」といった、表面的なスキルだけで、確かな専門性がない人も、正直、これからAIに置き換わっていくと思います。

だからこそ、「作業そのもの」ではなく、要件定義・設計・課題設定・顧客折衝や「判断」といった、AIが代われない価値、自分にしかない専門性に軸を移していくことが大事だと思います。

AIをどう味方につけるか:時流を追い続けるしかない

じゃあどう味方につけるか。これは一概には言えないんですが、その時々の「最適な使い方」を、常にキャッチアップし続けるしかないと思っています。ChatGPTの時代、Geminiの時代、Claudeの時代と、景色はすぐに変わります。時流に応じて使い方をアップデートできるかどうか。ここが大きいと思います。

もしこの変化を「面白い」と思えないなら、それはそれでいいと思います。ただその場合は、AIに食われないところに、自分の価値の軸を置くという意識で、キャリアを設計し直す必要があると思います。「判断」や「信頼関係」のような、人にしか出せない価値です。

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