未経験からのコンサル転職は、結論から言うと可能です。実際に私の周りにも、異業種から入ってきた人は普通にいます。ただし「未経験」の中身はさまざまで、そこで難易度は大きく変わります。
この記事では、SIerから未経験でコンサルに入った私が、ファーム側が本当に見ているポイントを正直に書きます。会社やファームによって事情は違うので、あくまでひとつの見方として読んでください。
この記事でわかること
- 「未経験」にも種類があり、見られ方が変わること
- ファームが未経験者に本当に求めているもの
- 面接で深掘りされる「なぜ」に耐える準備の仕方
そもそも「未経験」にも、いくつか種類がある
未経験と言っても、実際はいくつかのパターンに分かれます。どのパターンかで、面接での見られ方も、入ってからの立ち回りも変わります。まず、自分がどこに当てはまるかを把握しておきましょう。
- 第二新卒・若手(社会人歴が浅い) → ポテンシャル重視で見られやすい。
- 事業会社の企画・管理系 → 「発注者側の目線」を武器にできる。
- 特定業界の専門職 → その業界知識が、ファームの欲しいピースになる。
- まったくの異業種 → 「なぜコンサルか」を、いちばん丁寧に問われる。
自分がどこにいるのかを先に把握すると、面接での見せ方が変わります。そのうえで、ファーム側が見ているポイントを順番に書いていきます。
ファームが外から人を採るとき、本当に欲しいもの
未経験者の採用でファームが欲しがるのは、いわゆる「コンサルスキル」そのものより、むしろこういう要素だと感じています。
- 新しく取りにいきたい専門性・専門領域の知識(自社に足りないピースを外から埋めたい)
- つながりを作りたい事業会社との関係(その人が持つ縁は、営業面でも価値になる)
- これまでどう立ち回ってきたかの経験値(新しい企業文化を理解して動けるか)
言い換えると、コンサルができるか以前に、その人が入ることでファームに何がもたらされるか。面接官がそこをイメージできるかは、かなり大きいです。前職で培った専門性や人脈、立ち回りは、ちゃんと「持ち込める資産」として見てもらえます。
補足:「自分には何もない」と決めつける必要はありません。前職の専門性、人脈、立ち回りは立派な資産です。まずは棚卸しから始めるのがおすすめです。
見られているのは「入って、何をもたらすか」
見られているのは、案件に入って一人のコンサルタントとして動けるか、だけではありません。その先です。将来マネージャーになって部下を持ち、チームを作っていけるか、まで見られています。
前職でチームや後輩を動かしてきた経験があるなら、それは立派に語れる材料です。「この人なら、数年後に一つのチームを任せられそうだ」。そう思わせられるかどうかは、意外と効いてきます。
「3年は辞めない動機があるか」を、なぜを繰り返して確かめられる
面接で必ずと言っていいほど確かめられるのが、モチベーションの深さです。最低でも3年は辞めないだけの動機があるか。最初のうちで折れる人も少なくないので、面接官は本気で見ます。
ここは、面接官が「なぜ」「なぜ」と納得できるまで深掘りしてくると思っておいたほうがいいです。用意したきれいな動機は、2回か3回重ねられると地が出ます。大事なのは、深掘りに耐えられる自分の言葉があるかどうか。ここが未経験の面接では、いちばんの山場になりやすいです。
逆に、未経験で「惜しい」落ち方をする人
見ていて、惜しいなと思うパターンも、正直に書いておきます。
- 「コンサルへの憧れ」で止まっている → 自分が何をもたらせるか、が見えてこない。
- 受け身(「成長させてほしい」) → コンサルで求められるのは、その逆です。
- 動機が「なぜ」に耐えられない → 深掘りで、志望理由が借り物だと伝わってしまう。
どれも、少し準備の向きを変えるだけで印象が変わります。「うまい答え」を用意するより、深掘りされても崩れない、自分の本当の言葉を持っておくこと。そのほうが、結局は強いです。
入れたら終わり、ではない。むしろ最初の一年が本番
これは未経験に限らずですが、入ってからが本番です。最初の一年は、求められる力もスピードも、前職とはずいぶん違います。未経験なら、なおさら背伸びの連続になります。
ただ、そこを乗り越えるだけの目的意識があるなら、未経験からでも十分にやっていけます。面接で「3年は辞めない動機」を問われるのは、裏を返せば、その一年を越えられるかを見られている、ということでもあります。
まとめ:未経験かどうかより、「何をもたらせるか」
未経験からのコンサル転職は可能です。大事なのは未経験かどうかより、その人が入ることでファームに何をもたらせるか、そして、その動機が深掘りに耐えられるほど本気かです。
専門性、事業会社とのつながり、これまでの立ち回り。武器はきっと、自分で思っているよりあります。これもあくまで、SIerから未経験でコンサルに入った私の、ひとつの見方です。
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