各コンサルファーム出身の有名人まとめてみた|経営者から意外なあの人まで

17〜26分

リード

コンサル出身の有名人って、実はかなり多いんです。今回は、マッキンゼーやBCGといった各ファーム出身の有名人を、幅広くまとめてみました。なお、この手のまとめは事実があいまいなものも多いので、できる限り事実を確認し、主な出典も末尾につけています。確認が取れなかった部分は、その旨を正直に書きました。面白いのは、経営者や著述家が多い一方で、「え、あの人も?」という意外な人物もいるところです。

マッキンゼー・アンド・カンパニー出身

まずは、戦略ファームの代名詞、マッキンゼーから。日本のビジネス界を代表する顔ぶれが並びます。

  • 大前研一(経営コンサルタント・著述家):1972年にマッキンゼーに入社し、日本支社長やアジア太平洋地区会長を歴任。1994年に退社。『企業参謀』などの著作で知られ、その後はビジネス・ブレークスルー大学を創設しました。
  • 南場智子(DeNA創業者・取締役ファウンダー):1986年にマッキンゼー入社。ハーバード大学でMBAを取得後、1996年にパートナーに就任。1999年にマッキンゼーを退社し、DeNAを創業しました。
  • 高島宏平(オイシックス・ラ・大地 代表取締役社長):マッキンゼーを経て、2000年に食品宅配のオイシックス(現・オイシックス・ラ・大地)を創業し、上場企業に育てました。
  • 柴山和久(ウェルスナビ 創業者・CEO):財務省やマッキンゼーを経て、資産運用サービスのウェルスナビを創業。ロボアドバイザーの分野で上場させました。
  • 谷村格(エムスリー創業者・代表取締役):マッキンゼーのパートナーを経て、2000年にソネット・エムスリー(現・エムスリー)を創業。医療情報サービスで急成長させ、上場企業に育てました。
  • 勝間和代(経済評論家・著述家):公認会計士として監査法人などを経て、1998年から2003年までマッキンゼーに在籍。その後は、多数の著書やメディア出演で幅広く活躍しています。
  • 波頭亮(経営コンサルタント・著述家):マッキンゼーを経て、1988年に独立し、コンサルティング会社「XEED(エクシード)」を設立。経済・社会に関する多数の著書で知られます。

ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)出身

続いて、BCG出身。日本の経営・再生の現場を支えた人から、スタートアップの創業者まで、幅広くいます。

  • 冨山和彦(経営者・IGPIグループ会長):1985年にBCGに入社。コーポレイト・ディレクションの設立に参画したのち、産業再生機構のCOOを務め、カネボウやJALなどの再生に関わりました。2007年には経営共創基盤(IGPI)を設立。
  • 御立尚資(経営コンサルタント):日本航空を経てBCGに入社し、BCGの日本代表を務めました。京都大学文学部卒、ハーバード大学でMBAを取得という異色の経歴でも知られます。
  • 岩瀬大輔(ライフネット生命保険 共同創業者):ボストンコンサルティンググループを経て、2008年にライフネット生命保険を共同創業し、副社長・社長を務めました。多数の著書でも知られます。
  • 上野山勝也(PKSHA Technology 代表取締役):東京大学で博士号を取得後、ボストンコンサルティンググループやGoogleなどを経て、AIベンチャーのPKSHA Technologyを共同創業し、上場させました。

ベイン・アンド・カンパニー出身

  • 石川彩子(ミツモア共同創業者):東京大学法学部を卒業後、ベイン・アンド・カンパニーに約5年在籍し経営コンサルタントとして従事。その後、生活周りのサービスと依頼者をつなぐプラットフォーム「ミツモア」を共同創業しました。

A.T.カーニー出身

戦略ファームの中でも、A.T.カーニーからは、注目のスタートアップ経営者が出ています。

  • 松本恭攝(ラクスル 創業者):A.T.カーニーを経て、印刷や物流などのプラットフォームを手がけるラクスルを創業。同社を上場企業に成長させました。
  • 久保裕丈(クラウドクレジット 創業者):A.T.カーニーを経て、資産運用サービスのクラウドクレジットを創業。恋愛リアリティ番組「バチェラー・ジャパン」の初代バチェラーとしても知られています。

アクセンチュア・BIG4(デロイト系)・アビーム出身

戦略ファームだけでなく、アクセンチュアやBIG4、アビームといった総合系ファームからも、上場企業の経営者が育っています。

  • 福留大士(チェンジホールディングス 代表取締役社長):1999年にアンダーセンコンサルティング(現・アクセンチュア)に入社し、2003年に株式会社チェンジを創業。東証マザーズ・東証一部へと上場させ、「ふるさとチョイス」のトラストバンクなども傘下に持ちます。
  • 太田睦(ギフティ 代表取締役CEO):アクセンチュアを経て、eギフトのプラットフォーム「giftee」を運営するギフティを創業。同社を上場企業に育てました。
  • 刀禰真之介(メンタルヘルステクノロジーズ 代表取締役社長):デロイト トーマツ コンサルティング(2004年にアビームコンサルティングへ社名変更)や証券会社などを経て起業。産業医・メンタルヘルス領域のサービスを手がけ、同社を上場させました。

急成長する新興コンサル(“ベイカレクローン”)の創業社長

近年、ベイカレント・コンサルティングを追うように急成長した新興ファームが増えていて、まとめて「ベイカレクローン」と呼ばれることもあります。その創業社長たちも、コンサル出身の有名人と言えます。

  • 前田知紘(ノースサンド 代表取締役):ベイカレント・コンサルティング出身。2015年にノースサンドを創業し、「クローンと呼ばれても平気」と公言しながら急成長させ、2025年11月に東証グロース市場へ上場しました。
  • 金山泰英(Dirbato 代表取締役):ベイカレント出身者が創業したテクノロジーコンサル、Dirbato(ディルバート)の代表。2018年設立で、短期間で売上100億円規模へと急成長させています。
  • 朝日竜樹(ライズ・コンサルティング・グループ 創業者):JCBや野村総合研究所などを経て、2012年に創業。同社もベイカレントを追う急成長ファームの一つとして“ベイカレクローン”に数えられ、東証グロースに上場しています。

番外編:大手コンサル出身の、意外な音楽家

経営者や著述家が並ぶなかで、少し異色な経歴の人物もいます。

  • こっちのけんと(音楽家、本名・菅生健人):「はいよろこんで」などのヒットで知られる音楽家で、俳優・菅田将暉の弟。大学卒業後に大手コンサルティング会社に就職したものの、激務などから体調を崩して休職・退社し、音楽の道へ進みました。※勤務先はデロイトだったという噂もありますが、本人は具体的な社名を公表しておらず、公式には確認できていません。

こうして並べてみると、コンサル出身の進路は、実に幅広いのが分かります。自分で事業を起こす人、企業再生に進む人、自ら新しいコンサルファームを立ち上げる人、著述家や評論家になる人、そして全く別の表現の世界へ飛び込む人。「コンサルで磨いた思考力や仕事の進め方は、どんな道にも応用が効く」ということの、ひとつの証明かもしれません。

まとめ

今回は、各コンサルファーム出身の有名人を、事実を確認しながら幅広くまとめてみました。マッキンゼーの大前研一さんやオイシックスの高島宏平さん、BCGの冨山和彦さんやライフネット生命の岩瀬大輔さん、A.T.カーニーのラクスル松本恭攝さん、アクセンチュアのチェンジ福留大士さん、そしてノースサンドやDirbatoなど新興ファームの創業社長まで、コンサルをキャリアの出発点にしている人は実に多様です。そして、こっちのけんとさんのような意外な経歴の人もいる。コンサルでの経験は、その後の道を幅広く開く土台になり得る、というのは、こうした顔ぶれを見ると納得できるところです。

※本記事は、各人物の公開プロフィールや報道をもとに、事実を確認してまとめたものです。在籍時期や役職などの細部は、出典によって多少異なる場合があります。こっちのけんとさんの勤務先については、本人が具体的な社名を公表していないため、「大手コンサルティング会社」として記載しています。

主な出典

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