SIer出身がコンサルで最初につまずく壁|スピード感と仮説思考(元NEC・現コンサル)

6〜9分

リード

SIerからコンサルに移ると、入社してすぐに「あれ、勝手が違う」と戸惑う場面があります。転職できるかどうかの前に、入ってから最初に直面する壁です。

私も元NECで、コンサルに移った直後にこのギャップを強く感じました。この記事では、その最初の壁と乗り越え方を一次体験で書きます。

この記事でわかること

  • SIer出身がコンサルで最初につまずきやすい壁
  • スピード感と仮説思考が具体的にどう違うのか
  • SIer出身の強みを活かして乗り越えるコツ

結論:最初の壁は「スピード感」と「仮説思考」

結論から言うと、SIer出身の私が最初につまずいたのは、働き方のスピード感と、仮説で提案する思考の2つでした。

どちらも能力の優劣ではなく、現場の作法の違いです。知っておけば、必要以上に身構えずに慣れていけます。

壁1 スピード感:「持ち帰り」文化との違い

一番違ったのはスピード感でした。会議の中で「持ち帰って検討します」が、なかなか許されません。

その場で言えることは発言し、その場で考えられることは考える。持ち帰った場合でも、翌日には回答したいという感覚です。

SIerでは一度持ち帰り、社内で精査してから返すのが丁寧とされる場面も多いです。この前提の差に、私は最初とても驚きました。

乗り越え方はシンプルで、会議前に「この場で何を決めるか」を自分なりに想定しておくことです。即答の瞬発力は、準備の量で補えます。

壁2 仮説思考:「いかがいたしますか?」はNG

もう一つの壁が仮説思考です。お客様に「いかがいたしますか?」と判断を丸投げするのは、コンサルではNGとされます。

求められるのは提案の形です。自分の見立てを一度は言い切る。この一歩が、SIer時代との大きな違いでした。

具体的には、次の流れで提案を組みます。

  • 自分の結論(私はこう思う)
  • その理由(なぜそう考えたか)
  • メリットとデメリット
  • 相手に意思決定を促す問い(ではどうしますか)

「私はこういう理由でこう考えたので、こうした方がよいと思う」と示す。その上で相手に意思決定を渡すのが、コンサルの提案の作法です。

乗り越え方としては、いきなり完璧でなくて構いません。まず「たたき台として私はこう思います」と仮説を置く癖をつけると、議論が一気に前に進みます。

SIer出身の強みは、むしろ武器になる

壁ばかり書きましたが、SIer出身には明確な強みがあります。現場感と実装の解像度です。

設計や運用の肌感があるぶん、絵に描いた餅ではない提案ができます。だからスピードと仮説の作法さえ慣れれば、臆する必要はありません。

  • 現場の実装・運用を知っているリアリティ
  • 技術的な実現可能性を見極める目
  • 手を動かしてきた経験に基づく説得力

補足として、成果物の粒度や資料の構造化でも最初は戸惑う人が多いと言われます。これは一般的によく聞く話で、型を真似るうちに慣れていくと考えておくと良いです。

最初の数ヶ月は戸惑って当然です。私も同じでした。作法の違いだと割り切れば、SIerの経験はそのまま強みになります。

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