新卒でコンサルってどうなの?おすすめファームと、私が「4年後」をすすめる理由

10〜15分

リード

「新卒でコンサルって、実際のところどうなの」「入るならおすすめのファームは」。就活生からよく聞かれる質問に、現役コンサルの立場から正直に答えてみます。先に結論を言うと、私個人としては、新卒でコンサルのおすすめ度はそこまで高くありません。もちろんこれはひとつの見方でしかなく、新卒コンサルが合う人もいます。

この記事でわかること

  • 新卒でコンサルのおすすめ度が高くない理由
  • 「事業会社で専門性→4年後にコンサル」をすすめる根拠と逆ルートの難しさ
  • 戦略ファームだけは若いうちに動くべき理由と、新卒向きのファーム

なぜ「新卒でコンサル」の推奨度が高くないのか

一番の理由は、総合コンサルやIT系のファームなら、中途でもそれなりに入れるからです。転職市場が大きく開いていて、未経験・第二新卒の枠も相応にあります。急いで新卒の切符で飛び込まなくても、後からでも道はある。これが、私が「急がなくてもいい」と思う一番の理由です。

もうひとつあります。「やりたいことは特にないけど、漠然と能力を高めたいからコンサル」。この動機自体は否定しませんが、正直に言うと、それは自己分析がまだ足りていないサインかもしれないと思っています。「とりあえず強くなりたい」でコンサルを選ぶのは、悪くはないけれど、もったいない選び方になりがちです。

私のおすすめは「事業会社で専門性→4年後にコンサル」

私のおすすめは、まずはある程度方向性を決めて事業会社で専門性をつけ、その上で4年後くらいにコンサルへ行くルートです。

理由はシンプルです。コンサルは「何かの専門家」を歓迎します。営業、マーケティング、IT、経理、どんな領域でもいいので、事業会社で「これなら任せて」と言える土台を作っておく。そうすると、コンサルに入ったときに「現場を知っている専門家」という武器を持ってスタートできる。新卒で何もない状態から入るよりも価値の出し方がはっきりする、というのが私の実感です。

見落としがちな「逆ルートの難しさ」

意外と見落とされがちなのが、逆ルートの難しさです。「とりあえずコンサルに入って、あとで好きな事業会社に行けばいい」と思う人も多いですが、この逆ルートは実は思ったより難しいことがあります

コンサルは幅広く案件を見られる反面、事業会社が欲しがる「その業界の、その業務の専門性」は意外とつきづらい面があるからです。提案はできるけれど、その事業を自分で回した経験はない、という状態になりがち。そうなると狙った事業会社のポジションに思ったよりスッと入れないことがある。一方で事業会社からコンサルへの向きは比較的動きやすい。だから、順番としては「事業会社が先」のほうが選択肢を残しやすいと思います。

ただし例外:戦略ファームを目指すなら、若いうちに

ここまでは「急がなくていい」という話でしたが、はっきりした例外があります。戦略ファームを目指す場合です。戦略系はどうしても若いほうが有利な側面があります。ポテンシャル重視で、若いうちの地頭と伸びしろを見てもらえる局面が多いからです。

本気で戦略ファームを狙うなら、早めに対策して新卒か第二新卒で入ってしまうのがいいと思います。先ほど「4年後」と言いましたが、戦略系に限ってはむしろ逆です。年を重ねてからの未経験入社はハードルが上がるので、「戦略をやりたい」という軸がはっきりしている人は、ここだけは早く動いてください。

では、新卒で入るならおすすめのファームは

「それでも新卒でコンサルに行きたい」という人に一つ挙げるなら、私はベイカレント(ベイカレント・コンサルティング)は良いと思います。

理由は「ワンプール」の体制だからです。業界やテーマで細かく部門が分かれていないので、一つのプールの中でいろんな業界・いろんなテーマの案件を経験できる。新卒のうちは「自分が何に向いているか」がまだ分からないことが多いので、幅広く経験しながら自分の向きを探していけるのは新卒にとって相性がいいと思います。専門性がないまま入るリスクを、幅広い経験で埋めやすいとも言えます。

ワンプールとは、業界別・テーマ別に組織を固定せず、一つの人材プールから案件ごとにアサインする体制のことです。幅広い経験を積みやすい一方、特定領域の深い専門性は自分で意識して作る必要があります。

まとめ:急がない。でも、戦略だけは別

私の考えでは、総合・IT系のコンサルは中途でも入りやすいので新卒で急ぐ必要は薄い。それより事業会社で専門性をつけてからコンサルに行くほうが、逆ルートの難しさも避けられて良いというのが基本のスタンスです。ただし戦略ファームを目指すなら、若さが武器になるので新卒か第二新卒で早めに。もし新卒でコンサルに行くなら、ワンプールで幅広く経験できるベイカレントなどが候補になります。

もちろん、これは私の経験と価値観に基づくひとつの見方です。「若いうちにコンサルの思考法を仕込みたい」という考えも一理あります。大事なのは、「なんとなく強くなりそうだから」ではなく、自分はどこに向かいたいのかを考えた上で選ぶことだと思います。

※本記事は、筆者の経験と見解に基づくひとつの見方です。ファームの方針や採用状況は時期によって変わりますので、最新の情報は各ファームの採用情報もあわせてご確認ください。

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